精油の飲用と原液塗布をしてはいけないいくつかの理由

最近、精油販売のネットワークビジネス(マルチ商法)について耳にするようになりました。
友人からも相談されることもあります。
高品質の精油だから、食品添加物だから飲める、原液で塗れるとか、会員になれば安く買えるとか、
このような場合は、間違いなくネットワークビジネス(マルチ商法)と思っていいです。

精油をたくさん売って利益を得るためだけの商売!
このような方たちと私をはじめ多くのアロマセラピストと一緒にされるのは困ります。まじめにアロマテラピーのことをお伝えしているだけなのですから。
私なりに何故、飲んだり、原液塗布はいけないのかについてまとめてみました。

アロマテラピー(芳香療法)の利用目的

・フランス人の医師が、精油の薬用効果を広め治療目的に使用されてきた
・イギリスではじまったと言わるリラクゼージョン、美容系を目的として使用する

などの歴史があります。
日本では、一般的にアロマトリートメントなどのリラクゼーション目的や化粧水やクリームなどの化粧品作りやディフューザー等での芳香で使用されています。
また、精油の化学を理解し、成分を知ることで、体調維持や病気の予防に役立てることが出来ます。
身体に塗布して使用する場合、植物油等で希釈して使用します。全身のアロマトリートメントの場合は、一般的に1%程度とされています。

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油は、芳香植物を水蒸気蒸留や圧搾法、溶剤抽出法等により芳香分子を取り出したものです。
油溶性で水には溶けませんので水で薄めてつかうことはしません。

また身体に使用する精油は、100%天然でなければいけません。
なぜならば、皮膚塗布をした場合に精油の芳香成分は、分子量が小さいので表皮から真皮、血管内にも入り全身を巡ります。
そして、身体のさまざまな器官に作用します。
経口の場合は、胃、小腸、肝臓、血液によって全身を循環します。

だけど日本では精油は「雑貨」扱いとなっています。合成のものでもアロマオイルとして100均などで売っています。
ラベルを見れば、すぐにわかります。
使用する精油が天然100%かどうかを見分ける必要があります。

精油の禁忌

精油には、禁忌があったり注意して使わなければならないものがあります。
たとえば、

ケトン類(ペパーミントetc)
神経毒性や堕胎作用があります。乳幼児、妊婦、産婦、神経等の弱い患者、てんかん患者に使用してはいけない。
フェノール類(クローブetc)、芳香族アルデヒド類(シナモン・カッシアetc)、テルペン系アルデヒド類(レモングラスetc)
皮膚刺激がつよいので、原液での使用はできない。(通常原液では使用しませんが・・)
フロクマリン類(レモン、ベルガモットetc)
光感作作用があるので、皮膚塗布したあとに、4~5時間は紫外線に当ててはいけない(シミになる可能性がある)

〇〇アレルギーのある人は、〇〇を含む精油は使ってはいけない等たくさんの禁忌や注意事項があるのです。
また、使用にはパッチテストを必ず行い、異常がでたらすぐに使用を中止します。

どうでしょうか。
食品添加物だから、高品質だから飲める、原液で塗れるっておかしいと気が付きませんか?
知識を持った方であれば、原液塗布してもよいもの駄目なものの精油はどれなのかが分かっています。

きちんと精油の説明をしないで、飲める、そのまま塗れると言って買わせるのは、売上目的、利益追求そのものでしかありません。

植物にも限りがあります。乱獲されて自然のものが手に入らなくなってしまった植物もあります。
精油が意味もなく消費されてしまったら植物たちは、枯渇してしまいます。

つたない文章ですが、安心、安全なアロマテラピーの実践をしていただくためにご参考になれば幸いです。
カモマイルジャーマン

参考:天然精油の見極め方の例

使用する精油について

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